いったいどんなコンサートなのか?(1) ― 2023年11月02日 02:26
このコンサート、今さらながらチラシをパッと見ても内容がわかるのは難しい。
プログラムの曲名も、こんなだし。。
↓
1. 四行転定の楽
2. 顔・感覚その1 - 八門の形貌
3. 炊気 -「エストレラス、エスメラルダ」
4. いろり -「すいずいさー」
5. 四行妙道の楽、金気
6. 諸獣会合 -「猫何」
7. 「だんでぃらいおん」
8. 顔・感覚その2 -土活真の楽
9. 互性パフォーマンス
10. 四行転回の楽、水気
11. 「丸く沈む」
12. 「よもぎだんご」
全作曲:河合拓始
テキスト:安藤昌益「自然真営道」より
↑
いや、コンサートではあるのです。
ただ、安藤昌益というひとの言葉を語ったり歌ったり、が散りばめられていて、
一曲一曲くぎれてお辞儀や紹介を交じえて進む、、というものではなく、
ミュージカルやオペラではないけれど、
全体がひとつの舞台作品、といえば良いのでしょうか。
何か物語が紡がれるのではないけれど、
安藤昌益が大切とかんがえた言葉が、
声として空間に放たれ、
楽器やモノの音に翻案され、
香りが(実際に)立ち込め、
円形の舞台を演者と音が動き回り、、
そんな時空が現出することになるでしょう。
プログラムに書かれている曲名群は、おおまかに、
「楽器アンサンブルの曲」、
「ヴォーカル+ピアノのポップソング」、
「ことばの語り・歌い」、
「パフォーマンス」、
などがあって、それらが境目なくつながっていきます。
それぞれについて、記事を改めて少しづつ紹介しようと思います。
プログラムの曲名も、こんなだし。。
↓
1. 四行転定の楽
2. 顔・感覚その1 - 八門の形貌
3. 炊気 -「エストレラス、エスメラルダ」
4. いろり -「すいずいさー」
5. 四行妙道の楽、金気
6. 諸獣会合 -「猫何」
7. 「だんでぃらいおん」
8. 顔・感覚その2 -土活真の楽
9. 互性パフォーマンス
10. 四行転回の楽、水気
11. 「丸く沈む」
12. 「よもぎだんご」
全作曲:河合拓始
テキスト:安藤昌益「自然真営道」より
↑
いや、コンサートではあるのです。
ただ、安藤昌益というひとの言葉を語ったり歌ったり、が散りばめられていて、
一曲一曲くぎれてお辞儀や紹介を交じえて進む、、というものではなく、
ミュージカルやオペラではないけれど、
全体がひとつの舞台作品、といえば良いのでしょうか。
何か物語が紡がれるのではないけれど、
安藤昌益が大切とかんがえた言葉が、
声として空間に放たれ、
楽器やモノの音に翻案され、
香りが(実際に)立ち込め、
円形の舞台を演者と音が動き回り、、
そんな時空が現出することになるでしょう。
プログラムに書かれている曲名群は、おおまかに、
「楽器アンサンブルの曲」、
「ヴォーカル+ピアノのポップソング」、
「ことばの語り・歌い」、
「パフォーマンス」、
などがあって、それらが境目なくつながっていきます。
それぞれについて、記事を改めて少しづつ紹介しようと思います。
安藤昌益とは誰か?(1) ― 2023年11月02日 02:50
でもコンサート内容の紹介の前に、まずこのコンサートのタイトル「自然真営楽」のゆえんから話したほうが良いかもしれません。
「自然真営楽」は、「自然真営道」という本からの触発で名付けました。
「自然真営道」とは、江戸時代・中期の安藤昌益という思想家の著作(1700年代半ば)です。
では安藤昌益とは?
生業は医者でした。生まれは東北、今の秋田県大館市。
若い頃に京都や江戸に出ていたこともあるのかもしれないですが、
郷里や青森県八戸で町医者として生き、しかし著作を通じて門人が各地にいたようです。
ウィキペディアの安藤昌益
現在八戸にある安藤昌益資料館
当時の飢饉なども背景にあったのか、
農民の立場からかんがえを深め、
社会構造の悪弊をきびしく問い糾弾していたようです。
のみならず、当代の思想・宗教のあらゆるものを批判して、
すべてを自分の言葉で語り直す思想を展開しています。
★
著作「自然真営道」には、そんな苛烈な批判の文言も多いです。
とは言え、今回のコンサートで河合拓始が触発され面白いと思い、コンサートに発展させようとしたのは、また少し違った面です。
その話を続けてみます。
(画像は稿本「自然真営道」大序・冒頭部分。ウェブサイト「東京大学学術資産等アーカイブポータル」より)
「自然真営楽」は、「自然真営道」という本からの触発で名付けました。
「自然真営道」とは、江戸時代・中期の安藤昌益という思想家の著作(1700年代半ば)です。
では安藤昌益とは?
生業は医者でした。生まれは東北、今の秋田県大館市。
若い頃に京都や江戸に出ていたこともあるのかもしれないですが、
郷里や青森県八戸で町医者として生き、しかし著作を通じて門人が各地にいたようです。
ウィキペディアの安藤昌益
現在八戸にある安藤昌益資料館
当時の飢饉なども背景にあったのか、
農民の立場からかんがえを深め、
社会構造の悪弊をきびしく問い糾弾していたようです。
のみならず、当代の思想・宗教のあらゆるものを批判して、
すべてを自分の言葉で語り直す思想を展開しています。
★
著作「自然真営道」には、そんな苛烈な批判の文言も多いです。
とは言え、今回のコンサートで河合拓始が触発され面白いと思い、コンサートに発展させようとしたのは、また少し違った面です。
その話を続けてみます。
(画像は稿本「自然真営道」大序・冒頭部分。ウェブサイト「東京大学学術資産等アーカイブポータル」より)
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