ブログ始動です! ― 2023年11月01日 17:32
いったいどんなコンサートなのか?(1) ― 2023年11月02日 02:26
このコンサート、今さらながらチラシをパッと見ても内容がわかるのは難しい。
プログラムの曲名も、こんなだし。。
↓
1. 四行転定の楽
2. 顔・感覚その1 - 八門の形貌
3. 炊気 -「エストレラス、エスメラルダ」
4. いろり -「すいずいさー」
5. 四行妙道の楽、金気
6. 諸獣会合 -「猫何」
7. 「だんでぃらいおん」
8. 顔・感覚その2 -土活真の楽
9. 互性パフォーマンス
10. 四行転回の楽、水気
11. 「丸く沈む」
12. 「よもぎだんご」
全作曲:河合拓始
テキスト:安藤昌益「自然真営道」より
↑
いや、コンサートではあるのです。
ただ、安藤昌益というひとの言葉を語ったり歌ったり、が散りばめられていて、
一曲一曲くぎれてお辞儀や紹介を交じえて進む、、というものではなく、
ミュージカルやオペラではないけれど、
全体がひとつの舞台作品、といえば良いのでしょうか。
何か物語が紡がれるのではないけれど、
安藤昌益が大切とかんがえた言葉が、
声として空間に放たれ、
楽器やモノの音に翻案され、
香りが(実際に)立ち込め、
円形の舞台を演者と音が動き回り、、
そんな時空が現出することになるでしょう。
プログラムに書かれている曲名群は、おおまかに、
「楽器アンサンブルの曲」、
「ヴォーカル+ピアノのポップソング」、
「ことばの語り・歌い」、
「パフォーマンス」、
などがあって、それらが境目なくつながっていきます。
それぞれについて、記事を改めて少しづつ紹介しようと思います。
プログラムの曲名も、こんなだし。。
↓
1. 四行転定の楽
2. 顔・感覚その1 - 八門の形貌
3. 炊気 -「エストレラス、エスメラルダ」
4. いろり -「すいずいさー」
5. 四行妙道の楽、金気
6. 諸獣会合 -「猫何」
7. 「だんでぃらいおん」
8. 顔・感覚その2 -土活真の楽
9. 互性パフォーマンス
10. 四行転回の楽、水気
11. 「丸く沈む」
12. 「よもぎだんご」
全作曲:河合拓始
テキスト:安藤昌益「自然真営道」より
↑
いや、コンサートではあるのです。
ただ、安藤昌益というひとの言葉を語ったり歌ったり、が散りばめられていて、
一曲一曲くぎれてお辞儀や紹介を交じえて進む、、というものではなく、
ミュージカルやオペラではないけれど、
全体がひとつの舞台作品、といえば良いのでしょうか。
何か物語が紡がれるのではないけれど、
安藤昌益が大切とかんがえた言葉が、
声として空間に放たれ、
楽器やモノの音に翻案され、
香りが(実際に)立ち込め、
円形の舞台を演者と音が動き回り、、
そんな時空が現出することになるでしょう。
プログラムに書かれている曲名群は、おおまかに、
「楽器アンサンブルの曲」、
「ヴォーカル+ピアノのポップソング」、
「ことばの語り・歌い」、
「パフォーマンス」、
などがあって、それらが境目なくつながっていきます。
それぞれについて、記事を改めて少しづつ紹介しようと思います。
安藤昌益とは誰か?(1) ― 2023年11月02日 02:50
でもコンサート内容の紹介の前に、まずこのコンサートのタイトル「自然真営楽」のゆえんから話したほうが良いかもしれません。
「自然真営楽」は、「自然真営道」という本からの触発で名付けました。
「自然真営道」とは、江戸時代・中期の安藤昌益という思想家の著作(1700年代半ば)です。
では安藤昌益とは?
生業は医者でした。生まれは東北、今の秋田県大館市。
若い頃に京都や江戸に出ていたこともあるのかもしれないですが、
郷里や青森県八戸で町医者として生き、しかし著作を通じて門人が各地にいたようです。
ウィキペディアの安藤昌益
現在八戸にある安藤昌益資料館
当時の飢饉なども背景にあったのか、
農民の立場からかんがえを深め、
社会構造の悪弊をきびしく問い糾弾していたようです。
のみならず、当代の思想・宗教のあらゆるものを批判して、
すべてを自分の言葉で語り直す思想を展開しています。
★
著作「自然真営道」には、そんな苛烈な批判の文言も多いです。
とは言え、今回のコンサートで河合拓始が触発され面白いと思い、コンサートに発展させようとしたのは、また少し違った面です。
その話を続けてみます。
(画像は稿本「自然真営道」大序・冒頭部分。ウェブサイト「東京大学学術資産等アーカイブポータル」より)
「自然真営楽」は、「自然真営道」という本からの触発で名付けました。
「自然真営道」とは、江戸時代・中期の安藤昌益という思想家の著作(1700年代半ば)です。
では安藤昌益とは?
生業は医者でした。生まれは東北、今の秋田県大館市。
若い頃に京都や江戸に出ていたこともあるのかもしれないですが、
郷里や青森県八戸で町医者として生き、しかし著作を通じて門人が各地にいたようです。
ウィキペディアの安藤昌益
現在八戸にある安藤昌益資料館
当時の飢饉なども背景にあったのか、
農民の立場からかんがえを深め、
社会構造の悪弊をきびしく問い糾弾していたようです。
のみならず、当代の思想・宗教のあらゆるものを批判して、
すべてを自分の言葉で語り直す思想を展開しています。
★
著作「自然真営道」には、そんな苛烈な批判の文言も多いです。
とは言え、今回のコンサートで河合拓始が触発され面白いと思い、コンサートに発展させようとしたのは、また少し違った面です。
その話を続けてみます。
(画像は稿本「自然真営道」大序・冒頭部分。ウェブサイト「東京大学学術資産等アーカイブポータル」より)
いったいどんなコンサートなのか(2) -楽器アンサンブルの曲紹介1- ― 2023年11月04日 14:40

今日は「楽器アンサンブル」の曲のご紹介です。
チラシ掲載のプログラム曲名でいうと:
↓
01 「四行転定の楽」
05 「四行妙道の楽」
06 「猫何」
08 「土活真の楽」
10 「四行転回の楽」
↑
の五曲がそれに相当します。
どれも、今回の新作です!(「猫何」のみ2018年に作った曲のアンサンブル新編曲)。
楽器アンサンブルは、基本、カルテット(四重奏)で、
オーボエ、トロンボーン、鍵盤ハーモニカ、ピアノ、という編成。
演奏者はこの楽器順で栫さん・内田さん・長津さん・河合の四人です(演奏家のご紹介はまた今後の記事で!🙂)。
題名はいずれも、安藤昌益の独自の用語に由来しています(「猫何」は除く😺)。
それぞれタイプが違う曲なんですが、今日は、リハーサルのひとこまから、
「四行妙道の楽」のほんの一部をご紹介してみます。
「四行妙道の楽」(リハーサルより)
(画像楽譜も「四行妙道の楽」の一部です。音源とはちょっとバージョン違いです。)
他の曲についても、またサワリをご紹介します!
チラシ掲載のプログラム曲名でいうと:
↓
01 「四行転定の楽」
05 「四行妙道の楽」
06 「猫何」
08 「土活真の楽」
10 「四行転回の楽」
↑
の五曲がそれに相当します。
どれも、今回の新作です!(「猫何」のみ2018年に作った曲のアンサンブル新編曲)。
楽器アンサンブルは、基本、カルテット(四重奏)で、
オーボエ、トロンボーン、鍵盤ハーモニカ、ピアノ、という編成。
演奏者はこの楽器順で栫さん・内田さん・長津さん・河合の四人です(演奏家のご紹介はまた今後の記事で!🙂)。
題名はいずれも、安藤昌益の独自の用語に由来しています(「猫何」は除く😺)。
それぞれタイプが違う曲なんですが、今日は、リハーサルのひとこまから、
「四行妙道の楽」のほんの一部をご紹介してみます。
「四行妙道の楽」(リハーサルより)
(画像楽譜も「四行妙道の楽」の一部です。音源とはちょっとバージョン違いです。)
他の曲についても、またサワリをご紹介します!
いったいどんなコンサートなのか(3) -群読チームの歌1- ― 2023年11月10日 23:54

今日は、"群読チーム"の歌う歌のご紹介。
群読チームの皆さんは、必ずしもプロフェッショナルではない"市井の様々な背景を持った皆さん"で、小学生を含む6名の方々です。
このコンサートの縦糸になる安藤昌益のことばを語ったり歌ったり、はたまた演じたりもするのですが、
リハーサルの様子から今日はまず、昌益の原文を歌にした「八門の形貌」のサワリを。
耳について、"水の気"との関連で、イマジネイティブに述べています。
「八門の形貌」より
もう一曲、これは昌益のことばではなく、河合拓始が2015年に作詞作曲したソング「すいずいさー」。
直接意味を持たない ひらがなの音が歌詞を織りなしています。
「すいずいさー」より
群読チームの皆さんは、必ずしもプロフェッショナルではない"市井の様々な背景を持った皆さん"で、小学生を含む6名の方々です。
このコンサートの縦糸になる安藤昌益のことばを語ったり歌ったり、はたまた演じたりもするのですが、
リハーサルの様子から今日はまず、昌益の原文を歌にした「八門の形貌」のサワリを。
耳について、"水の気"との関連で、イマジネイティブに述べています。
「八門の形貌」より
もう一曲、これは昌益のことばではなく、河合拓始が2015年に作詞作曲したソング「すいずいさー」。
直接意味を持たない ひらがなの音が歌詞を織りなしています。
「すいずいさー」より
いったいどんなコンサートなのか(4) -ソング1- ― 2023年11月11日 23:47

今日は、河合拓始作詞作曲の"ポップソング"とチラシに書いた曲から。
実は現代音楽や即興音楽のコンサートの一方で、折々、歌モノの作詞作曲もこのウン十年来(!)何十曲とあり、発表する機会も時にあるのですが、あまりできていません。
今回近作・旧作とりまぜて、コンサートテーマと遠く近く何かが響き合うものが登場します。
今日のサワリ紹介は、3年ほど前に作った「丸く沈む」。
歌は上野ゆみこさん。
マイクなしのリハーサル現場で簡易収録したのでピアノとのバランスが悪いですが、こんな曲です。
「丸く沈む」より
★
12月12日のコンサート開催まで、早くもほぼ一ヶ月となりました。
チケットご予約は、colorrecords@gmail.com 宛まで、お名前・券種・枚数を明記の上、お申し込みください😊
実は現代音楽や即興音楽のコンサートの一方で、折々、歌モノの作詞作曲もこのウン十年来(!)何十曲とあり、発表する機会も時にあるのですが、あまりできていません。
今回近作・旧作とりまぜて、コンサートテーマと遠く近く何かが響き合うものが登場します。
今日のサワリ紹介は、3年ほど前に作った「丸く沈む」。
歌は上野ゆみこさん。
マイクなしのリハーサル現場で簡易収録したのでピアノとのバランスが悪いですが、こんな曲です。
「丸く沈む」より
★
12月12日のコンサート開催まで、早くもほぼ一ヶ月となりました。
チケットご予約は、colorrecords@gmail.com 宛まで、お名前・券種・枚数を明記の上、お申し込みください😊
いったいどんなコンサートなのか(5) -群読チームの歌2- ― 2023年11月19日 23:44

"群読チーム"の歌う歌ご紹介の二回目です。
コンサートのおそらく最後に演奏される歌「よもぎだんご」(河合拓始の作詞作曲2020年)を、リハーサルの様子から。
実際は、パーカッション(上野ゆみこさん)・トロンボーン(内田遼さん)も入って、さらに賑やかな音になります。
「よもぎだんご」より
それから、昌益の原文による歌のひとつ「眼は木気、耳は水気」。
"視ること"についてのくだり。
眼は「木」の気なのですが、眼球には水がたたえられているので、
実は「水」の気である耳の働きを通して、視ているとも言える、と。
のみならず、顔の八つのパーツのうち、眼以外の七つのパーツの働きは、
全部"視ること"のなかに潜在的に入っているのだと言っています。
("七門の妙徳用、視る内に伏す")。
ちょっとややこしいですが、感覚が実は相互に関連しているというのは、面白いです。
「眼は木気、耳は水気」より
★
チケットのご予約は、colorrecords@gmail.com 宛まで、お名前・券種・枚数を明記の上、お申し込みください。😃 全席自由です。
コンサートのおそらく最後に演奏される歌「よもぎだんご」(河合拓始の作詞作曲2020年)を、リハーサルの様子から。
実際は、パーカッション(上野ゆみこさん)・トロンボーン(内田遼さん)も入って、さらに賑やかな音になります。
「よもぎだんご」より
それから、昌益の原文による歌のひとつ「眼は木気、耳は水気」。
"視ること"についてのくだり。
眼は「木」の気なのですが、眼球には水がたたえられているので、
実は「水」の気である耳の働きを通して、視ているとも言える、と。
のみならず、顔の八つのパーツのうち、眼以外の七つのパーツの働きは、
全部"視ること"のなかに潜在的に入っているのだと言っています。
("七門の妙徳用、視る内に伏す")。
ちょっとややこしいですが、感覚が実は相互に関連しているというのは、面白いです。
「眼は木気、耳は水気」より
★
チケットのご予約は、colorrecords@gmail.com 宛まで、お名前・券種・枚数を明記の上、お申し込みください。😃 全席自由です。
安藤昌益とは誰か?(2) -舞台でご飯炊きます- ― 2023年11月22日 22:42
(写真は昨日11月21日のリハーサルより。燦然と輝く炊飯器!)
安藤昌益は、家のなかの囲炉裏(いろり)には、宇宙の根本原理が見て取れる、と言いました。
灰と土の上に、焚き木があり、それが燃え、吊るされた鍋にエネルギーが伝わり、鍋のなかの水が熱くなり、食べ物が煮熟する。
中国由来の陰陽五行説では、「木・火・土・金・水」を世界の構成要素「五行」としましたが、昌益はこのうち「土」を別格に重視して、他の四つ(木・火・金・水)を「四行(しぎょう)」と呼びました。
囲炉裏をみると、土台に「土」があり、そこに「木」・「火」・「金」(囲炉裏の場合ナベ釜ですね)・「水」が配置されて、エネルギーが移り変わり循環する様子が体現されているというわけです。
コンサートの舞台にさすがに囲炉裏を持ってくることはできないので、代わりに炊飯器が登場します。
ご飯の炊ける様子、音と匂いが、果たしてうまく共有できるでしょうか・・・? どうぞお楽しみに。
★
12月12日のコンサート開催まで、あと20日。チケットお申し込みが増えてきています。
ご予約は、colorrecords@gmail.com 宛まで、お名前・券種・枚数を明記の上、お申し込みください。😊
安藤昌益は、家のなかの囲炉裏(いろり)には、宇宙の根本原理が見て取れる、と言いました。
灰と土の上に、焚き木があり、それが燃え、吊るされた鍋にエネルギーが伝わり、鍋のなかの水が熱くなり、食べ物が煮熟する。
中国由来の陰陽五行説では、「木・火・土・金・水」を世界の構成要素「五行」としましたが、昌益はこのうち「土」を別格に重視して、他の四つ(木・火・金・水)を「四行(しぎょう)」と呼びました。
囲炉裏をみると、土台に「土」があり、そこに「木」・「火」・「金」(囲炉裏の場合ナベ釜ですね)・「水」が配置されて、エネルギーが移り変わり循環する様子が体現されているというわけです。
コンサートの舞台にさすがに囲炉裏を持ってくることはできないので、代わりに炊飯器が登場します。
ご飯の炊ける様子、音と匂いが、果たしてうまく共有できるでしょうか・・・? どうぞお楽しみに。
★
12月12日のコンサート開催まで、あと20日。チケットお申し込みが増えてきています。
ご予約は、colorrecords@gmail.com 宛まで、お名前・券種・枚数を明記の上、お申し込みください。😊
西日本新聞の電話取材を受けました ― 2023年11月25日 00:38
今日は西日本新聞から電話があり、コンサートについて取材を受けました。
早速ウェブ版に掲載されています。
紙の新聞(ていうのも変ですね)にも11月30日付けで掲載されるそうです(福岡都市圏版)。
コンサート「自然真営楽」(西日本新聞me)
早速ウェブ版に掲載されています。
紙の新聞(ていうのも変ですね)にも11月30日付けで掲載されるそうです(福岡都市圏版)。
コンサート「自然真営楽」(西日本新聞me)
YouTubeにコンサート1分紹介動画を上げました ― 2023年11月29日 00:06

出演メンバーでもある神山孝史さん作の、コンサート紹介動画をYouTubeに上げました。
かわいいので、ぜひ見てみてください😊
コンサート「自然真営楽」(2023.12.12アクロス福岡円形ホール) のお知らせ
かわいいので、ぜひ見てみてください😊
コンサート「自然真営楽」(2023.12.12アクロス福岡円形ホール) のお知らせ
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